午前2時半
それでも戦火は続く・・・・・・いざ、出陣・・・・
午前9時半
市場から事務所の戻り、朝飯?を食べている。
今日は猛母の抗がん剤投与の日だ。医科大まで送り迎えしなければならない。
午前11時半、事務所に戻る。
猛母を医科大まで送る道すがら車の中でマナブのことについて話す。
25年前・・・・・マナブがカミさんの腹の中に宿った時・・・
「地球の果てまで行っても自分のカミさんと子どもぐらい
食わしていく自信はあるんです・・・・・」と両家の前で大見得を切った
世間知らずな若造の俺に対して一番最初に理解を示し
下げたくもない頭を畳にこすりつけて向こうの親達に頼んでくれた猛母にとって
長男は、「ワタシがこの世に送り出した」という意識があるのだろう。
三人の孫達のあいだでも長男に対する評価が一番甘い・・・
その猛母が即座に答えた
「ああッ ほんなもんあかんぞ 放り出したらええ
25にも6にもなっとって、何寝ぼけたこと言うとんじゃいッ
京都でも大阪でもどこでも住んで、バイトでもなんでもして暮らしたらええがッ
大学なんぞ行かんでも食うてぐらいいけるわいッほりだせッほりだせッ!」


という訳や・・・・
世の中、甘くないネ・・・・マナブ君・・・・
午後3時
医科大から帰りのクルマの中で
「もう一度だけ、金だしてやったらどうや・・・・」と猛母
「だから、かあちゃんは甘いんやッ・・・」と俺
良くも悪くも「甘さ」のDNA・・・・・
アキラがれいめいでノビているという
「どうせ、知恵熱ちゃうかあ〜」と笑いながらも
クルマを走らせようとしている俺・・・・
親ばかと笑わば笑え!