世の中には(縁のある人)というものがいるようだ・・・・・・
我が家が照手に住んでいたころからだからかれこれ10年ほど前から
ちょくちょく銭湯のサウナで顔を合わす兄ちゃんがいる。
兄ちゃんといっても俺より年上という意味でたしか3歳ほど上のはずである
このお兄さん、走るのがとても速い・・・・・体格はランナーのそれではないのに
あちこちのマラソン大会に出てはそれなりの成績を収めている・・・・・
一本気な性格らしく、巨人・大鵬・卵焼きがそのまま大人になっちまったような感じだ
サウナのなかでも「マラソンなんか10位以内に入らな走る意味がない!」と言い切ってしまう
俺が5kmを30分そこそこで走るというと「まッ 参加することにも意味はあるか・・・・」
と慰めてくれて、なかなか憎めない兄さんなのだ・・・・・・・
そしてこの兄さんと俺はマラソン大会でよく顔を合わす
地方のマラソン大会といっても3千人以上は集まるものばかりだから
待ち合わせをしているわけでもないのに顔を合わすというのは本当に偶然である。
こないだのつつじマラソンでも完走記録証を片手に景品のスポーツドリンクをもらおうと
並んでいたら、俺の真横で並んでいるではないか!?・・・・・もう、ビックリ・・・である。
「成績、どうでした?」と聞くと、自分の記録証を見せ
「アカン・・・・43分台や・・・・・・」と、答える。
兄さんは10kmコースで、だいたいいつも40分前後で走る
俺が去年は5kmを28分ぐらいで走っていたのを知っているから
当然兄さんは(上から目線)である・・・・・・
兄さんが「君はどうやった?・・・・」と、聞くので
記録証を見せながら「あはは・・・・はい・・・・ちょっと頑張っちゃいました・・・」と言うと
俺の記録をのぞき見て、兄さんはちょっとギョッとした顔をしながら
「おお!22分4秒!頑張ったなあ!トレーニングしてるなあ!
うん!うん!そりゃあトレーニングしていないと出ないタイムや!・・・・」
と大声で言う・・・・・どこまでも正直な兄さんなのだ・・・・・
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インストラクターのお姉さんには勝ったし、今度の目標はこの兄さんである
今年の秋には俺も10kmコースに挑戦するつもりだ
ここんところのタイムを考えるとあの兄さんを射程距離に捕らえたような気がする
あははは・・・首を洗って待ってろよ・・・・・兄さん・・・・・