「なんでこんなことをするんだ!!ボクは帰る!!!」
リ○イ○の福助社長が叫ぶ・・・・・凍りつくフィリピーナ・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・彼女達は何も悪くないのに・・・
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事の顛末はこうだ・・・・・
昨日の夜、俺の案内で馴染みのフィリピーナのママの居る店に行った
当然一番最初にはおしぼりが出てくる・・・・・
俺と福助はおしぼりで手を拭きながら席に着いた
腰を下ろして直ぐに福助がトイレに行きたいと言ってトイレに立つ
俺はママとバカッ話を始めた・・・・・・
そこにトイレから福助が帰ってくる・・・・・
フィリピーナのホステスがまた新しいおしぼりを持って来て
福助に渡そうとした・・・・・その時である・・・・・
「さっきもらったおしぼりがここにあるじゃないか!
なんでそんな無駄なことをするんだ!!」
と、福助が急に怒り出したのである・・・・
まったくもってヤクザのイチャモンより理不尽な言いがかりである
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聞きしに勝る偏屈親父!・・・・・・
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福井経済界で一番偉いヒトは福井で一番偏屈なオッサンだった・・・・
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その場はなんとか納めて30分ほどで次の店に行った
この店も俺の馴染みの店だ・・・・
俺は店に入るなり福助の前でママに大声で告げた
「ママ〜!この社長、ひっで偏屈やから気ぃつけたってくれ!!」
福助が苦笑いしながらぶつぶつつぶやく・・・・
「ボクぁ、君のほうが偏屈やと思うけどなア〜〜」
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どうやら俺は福井で一番偏屈なオッサンに好かれているらしい・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・トホホである・・・・
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話はここで終わらない・・・・・
福助をタクシーに乗せて帰らせた後、ポン友ヒデから電話がかかってきた
「ヤス〜なんやしらん大変やったみたいやな・・・」
「え?!なんで知ってんの?」
どうやらヒデも片町に来ていて俺と福助がフィリピーナの店を出たあと
その店に来たらしいのだ・・・・・・
俺とヒデは2日前にもそのフィリピーナの店で騒いだばかりだ・・・
こうなったらもう飲みなおしである・・・・
俺は再び、フィリピーナの店へ行き福助の蛮勇を謝ってから
騒ぎ始めた・・・・・・・・テキーラ!!
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昨日の俺はいつにもまして毒舌が冴え
危ない言葉がするすると口をついて出てしまった・・・・・
スナックの店のドアを開け、大声で
「ママ!福井で一番偉いヒト連れてきたったで!!」と叫ぶと
福助が気色ばみ俺の袖をひっぱり
「き・君ぃ〜今日は『お忍びで・・・』って言ったじゃないか」
とぶつくさ言う・・・・・
俺はすかさず切り返す
「あのな・・・社長・・・社長は写真入で堂々と新聞にコメントとか
いっぱい載せてるでしょうが・・・・・
今や福井でアンタの顔、知らんやつなんかおりませんで
それとも何か?自分以外は新聞も読まんとでも思てなはるんか?
なんやったらマジックインキでその眉、三角にでも描いてあげましょか?」
口からポロポロ毒が零れ落ちてしまう・・・・・
「き・君は酷いこと言うなあ〜〜〜」