どうやら猛母も俺も誤解をしていたようである・・・・・・
猛母は数年前に公証役場というところで(尊厳死)の書類にサインをした
見届け人は俺とその役場の弁護士先生である・・・・・・
尊厳死とは、平たく言えば2人以上の医者が治る見込みがないと
判断した場合は延命処置をしないでくれという書類に本人が同意することだ
しかしここで誤解してはならないのは延命処置を施さないということが
安らかな死というものとイコールでは結ばれないということなのだ
俺も猛母もこの点を勘違いしていたような気がする・・・・・
延命処置をしなければ安らかに死ねるなんてのは大間違いだ
死ぬ時は苦しい・・・・苦しい時間を通り越してやっと死が訪れる
猛母も死ぬ時は夕方の4時から夜中の2時まで苦しんでいた・・・
つらい時間は必ずあるのだ
だから例えば最期のときを苦しまずにおこうと思ったならば
特定の医者と普段から懇意にしておいて、その人に
「殺してもらう」しかないのだ・・・・・・それが一番良い方法である
しかしながら普通は殺人(あるいは自殺?)に手をかしてくれる医者など
いる訳がない・・・・・・・
だからその時のために準備をしておかなければならないのだ
猛母は俺に最期に死に方まで教えてくれたのだ・・・・・
今日はNが福井にやってくる・・・・・・
Nの塾生OBには医者がたくさん居ると聞く・・・・・
今のうちから俺と相性の良さそうな若者を選んでおいて
苦しまなくても済むようにお友達になっておかなければならない
これからはR塾に頻繁に通い候補者を選ぶとしよう・・・・