17日の午後にヒロコ姉さんは帰っていった・・・・・
今回はヒロコ姉さんと話す時間が長かった・・・・・
ヒロコ姉さんの話からヒロコ姉さんの会社での立場がほんの少しだが見えてきた・・・・・・
どうやらヒロコ姉さんはあの会社では事務のお局の域をはるかに超えて
現社長・専務のコンビにとっては目の上のたんこぶどころの存在ではないみたいだ・・・・・
なにしろヒロコ姉さんは商才に長けているのだ・・・・度胸もアル・・・
一方の社長や専務はこれまでヒロコ姉さんの指導の下にもぞもぞと
動いてきただけなのだ・・・・・・
ヒロコ姉さんが銀行と交渉して本社屋の土地を買い、本社を建てた
その土地は今では何倍にも値上がりしている・・・・・・
ヒロコ姉さんの打った手はことごとく当たり会社は成長を遂げてきたのだ
そしてヒロコ姉さんは自分の財産のかなりをつぎ込み会社の株を取得している・・・・
事務のお局にして会社の大株主・・・・・これでは発言権が強まるのも仕方のないことだろう
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今回の福島原発の問題にしてもヒロコ姉さんの会社は東電と取引があるみたいだ
東電は原発問題の処理を理由に即時取引停止を申し出てきたらしい・・・
ヒロコ姉さんは言う
「社長には東電がなんと言ってこようと半年ぐらいは只でしてあげたら
と助言したのよ・・・・・
東電に対する半年分の仕事はもう計画が立っているんだから・・・・
いったい今まで東電にどれだけ儲けさせてもらったと思ってるの?
それにそうやって恩を売っておけば事態が落ち着いた時にまたうちに仕事が回ってくるじゃない・・・・
だいたいあのヒトは度胸がないのよ・・・・」
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ヒロコ姉さんの言い分は解る・・・・・解るが・・・・・
社長としても『自分で会社を切り盛りしている』という気はしないだろう
まッ それだけ度量に欠けると言えばそれまでだが・・・・・
そういう会社に俺は長男を放り込んだわけである・・・・・
目の上のたんこぶがごり押しで会社に入れてきた若者を社長が
快く思わなかったのもうなずける
ましてやその若者はたいして真面目でもないくせに
どうやら社長のことをバカにしているような態度をとる・・・・
これじゃうまくいくはずないわな・・・・・・