中学時代は陸上部に居た・・・・・1年の二学期の終わりごろから
2年の一学期までだからほんの少しの間だが・・・・半年ぐらいか・・・
しかしながらその半年で俺の記録は飛躍的に伸びていった・・・
1500mでは6分をやっと切るぐらいだったのが
あっというまに5分を切るところまで登り詰めた
中二のはじめに1500mで5分を切れば市内でも5本の指に入った
そんな俺にはナガイという同学年のライバルがいた・・・・
俺はどうしてもこいつには勝てなかった・・・・・
40人クラスが10クラス×3学年・・・・・3年生も含めた
1200人の中で2年生の俺とナガイは飛びぬけて早かった・・・
学校行事の春の足羽山縦断マラソン大会でもナガイと俺は凌ぎを削った
結局、最後のラストスパートで振り切られ俺は2位に甘んじる
それでもレース後、荒い息の中、ナガイはつぶやいた・・・・
「お前が歩いたら俺も歩こうと思ってたんや・・・・・」
実は俺もずっと同じことを思いながら歯を食い縛って走っていたのだ
話しは変わる
こないだのレイコ姉の還暦祝いにやっと引きずり出した
前田のアッちゃんという女性がいる・・・・・・・
オンナだてらに学生時代の俺たちと酒を酌み交わし徹夜マージャンを打った
女傑である・・・・・・・
このアッちゃんは熊本出身なんだが彼女には高校時代に大親友がいた
その大親友の女性は30年ほど前にナントこの福井に嫁いできている
その嫁ぎ先が中学時代俺のライバルだったナガイの兄貴である・・・・
なんという縁か・・・・・・・
ヒトの世の不思議な縁というのは言葉では言い表せない・・・・