昨日、俺やNがいじる側の人間でシュウちゃんがいじられる側の人間だという話を書いたが
いじられる側のシュウちゃんがいつもいつも黙っていじられていたかというと決してそうではないのだ
それどころかなんとかしていじる側に来ようと画策することがよくある
そこがまたいじらしくて滑稽で可愛いのだ・・・・・・
実際Nなどは長年のツケを
雪山の頂上で放置されるという形でしっぺ返しを食らっている・・・・
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俺が大学3年の時、部屋でぼ〜っとしていたらシュウちゃんから電話がかかってきた
ヤツから電話がかかってくることは滅多にない・・・・
どんな悪巧みを考えついたのだろうと用心しながらヤツの話しを聞くと
新装オープンのスーパーの建築現場のバイトの話しだった
日当は8千円!・・・・当時時間給の最低が350円の時代だから
かなり美味しいバイトである・・・・・
俺はすぐさまOKを出し、翌日シュウちゃんとバイト先の現場である
阪急の高槻駅で待ち合わせた・・・・・・
バイト先の現場までの行き方が二人ともあまりよくわからなかったので
奮発してタクシーに乗ることにした・・・・
なにしろ夕方には8千円の大金が懐に入ってくるのだ・・・・
タクシーに乗り込むやシュウちゃんが運転手さんに行き先を告げる
どうやら現場は高槻警察署の近くなのだそうだ
「運転手さん、高槻警察署までお願いします!」
そうシュウちゃんが運転手さんに告げると今度は運転手さんに聴こえるように
俺に向ってこう言った
「正直に話すんやで!!」・・・・・!!!
一瞬でシュウちゃんの言葉の意味を汲み取った俺は
「あ!くそッ!てめえ〜〜ッ・・・・」とシュウちゃんを睨みつけるが後の祭りだ
こういったジョークは先に言ったもん勝ちなのである・・・・
シュウちゃんは心の底から嬉しそうな顔をして笑っている・・・
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ったくもってシュウちゃんは恐れを知らない子供のようである
それから先、何倍ものしっぺ返しが来るはずなのに・・・・