昨日は朝一番で会社に行き専務(長男の息子だから40歳ぐらいか)に辞意を伝えいやな顔をされた
その瞬間に俺は思った
俺はこいつがどうしても気に入らなくてこいつの下でこれから働くのがイヤなんだなと
社長のオケさんは肝臓がんで入院している
気は重かったが挨拶には行かなければならない
昨日の11時ごろ、オケさんの病室を訪ねた・・・・・・
俺の顔を認めると「おお!・・・やっちゃんか・・・」と言いながら
臨月みたいなお腹を抱えてベッドから起き上がった・・
無神経な俺は3週間ほど前、最初にオケさんに会ったときに
「予定日はいつですか?」と笑えないギャグを飛ばしたものだ
俺がもう辞めさせてくれと言うと「もうしばらく頑張れないか?」と聞くが
俺の辞意が固いことを知るとじっと考えたあと「よし!わかった!」と承諾してくれた
恨み言も泣き言も脅し文句も一切ない・・・・・・
ここいらへんが専務とは大きな違いだ
これからオケさんは腹の水を抜いてその水を遠心分離機にかけその水をまた体内に戻すという治療を受けるらしい
でもまあそんな治療を続けたところで寿命がどれだけ延びるのかはわからない
何より驚いたのはオケさんが自分の病室でタバコをスパスパ吸っていたことだ
「ええんか?!」と俺が驚くと「ええんや!ええんや!」と豪快に笑う
この人が居なくなったらあの会社も永くは無いと俺は思う・・・・
まッ とにもかくにもこれでまた晴れて自由なプー太郎の身になった
Nの背中でもさすりに行ってやろうかな・・・・・