二日ほど涼しい日が続いたが昨日は朝から日が照り気温はぐんぐん上がった
この気温だけが俺の味方だが、スタート地点で隣に並ぶボッチは
前回の失敗を踏まえ前日には健康の森にも行かず静養に努め
サウナにも入るようにして暑さ対策も抜かりなく死角はなさそうだ
ギャロウェイ方式(給水の度に歩いて疲れをとる)を採用しているボッチに
給水の度になんとか追いつくが、それも最初の3回ぐらいで
そこからはどんどん置いていかれてしばらくするとボッチの姿は影も形も見えなくなってしまった
後はジリジリ照り付ける太陽を呪いながらてくてくと走るだけだ
ところが奇跡が起きた!
残り2km、最後の給水場にボッチの姿を発見・・・・・!!
これはアキラ方式でゴール直前に抜き去るパターンではないか
嬉々として後ろからヒタヒタとボッチの背中に追いつく・・・・
沿道からおばちゃんが声援を送ってくれる
「594番!(ボッチ)頑張って!その後ろの514番(俺)も頑張って!!」
俺たちはスタート地点でお互いのナンバーを確認している・・
「ちッ!!余計なこと言うんじゃねえ!!ばばあ!!」
俺は内心で悪態をついたがボッチにはその声援が届かなかったらしく振り向こうともしない
ゴール直前まで黙っていようかとも思ったけどそれではあまりにも卑怯なので
ゴール300mほど手前の曲がり角でボッチの横につけて声をかける
「追いついたでええ〜〜〜〜ニヒヒ・・・・」
そこからは二人してのチキンレースだ・・・・必死こいて走る
一瞬の差で俺が先にゴール板を駆け抜けた
俺が2時間1分29秒、ボッチが2時間1分30秒・・・・
にゃははは・・・・である・・・・・・
そしてゴールした後にもうひとつ嬉しいサプライズが・・・・・
「お父さん!!」と声をかけられてあたりを見回すと
三男の嫁になる女性が応援に駆けつけてきてくれているではないか
しかも彼女の父君も母君も来てくれている・・・・・おいおいおいだ
こんなヤクザな男のために・・・・
恐縮しきりである
人ごみにまぎれて挨拶もそこそこに別れてしまったが失礼なことをしてしまった
今度会ったときにしっかり謝っておこう