日曜日に参加した一色ハーフマラソンは俺にとって初めての体験の多い大会となった
あんなに寒くてあんなに風の強い大会は初めてだし
だからお腹にホッカイロを貼り付けたのも初めてで最後まで手袋を脱がずに走りぬけたのも初めてだ
風の強さは無茶苦茶で海岸の堤防沿いを走るコースだが気を抜くと身体を持って行かれてしまう
よくぞ大会自体を中止しなかったことだと思う
大会関係者の英断に拍手を送りたい・・・・・・・
本当に酷い風だったのだ。向かい風の一番酷いところではもう走れなかった
足を上げると飛ばされてしまう・・・・相撲のようにすり足で前に進むしかない
決して大げさではなくここ数十年の台風でも体験したことのないような風であった
そんな寒風吹きすさぶ中、地元の中学校の生徒たちが1kmごとにキロ表示の紙を持って立っていてくれた
これにはもう俺は大感激である
一組3人で「頑張ってくださあ〜〜〜い!」と黄色い声援をかけてくれる彼らに
「おー!!お前らも頑張れよ〜〜!!」と大声で声をかけハイタッチをするたびに俺は元気になれた
ハーフマラソンでこんなに最初から最後まで元気よく走れたのは初めてだ
山際淳司の作品で確か「ハリケーンクラブ」という小説があったように思う
それはハリケーンが来る度に集まってわざわざその日にゴルフを楽しむ男たちの話だ
ばかばかしいから面白い・・・・・どうやら俺にもその素養があるみたいで
黙々と歩を進めるランナーたちの中で俺一人
雪の積もった庭を駆け回る犬のように「ウヒャ〜〜!!」とか「ドヒャ〜〜!!」とか
叫びながら走っていた・・・・・・・・
いっやーッ!楽しかったなあああ〜〜〜〜〜〜