横浜の元ヤンのお兄ちゃんは俺より11歳年下だ・・・・・
俺と一緒にいる時は俺のことを「兄さん」と呼び自分のことを「僕」と言う
俺はヤツのことは満腹のライオンだと思っている
仲良くはしているが決して気を許すことはない・・・・・
まあリスペクトと少しの緊張感とない交ぜになった気分だが
二人で居ても気分は悪くはならないのだからやっぱり相性はいいのだろうと思う
でもいくら仲良くなっても時折緊張することがある
こないだも二人でカラオケスナックに入っていったらヤツが突然
「兄さんって自分は知らないけど相手は自分のことを知っているって体験すること多いでしょ?」と聞いてきた
まあ小・中・高とそれなりに目立つ生徒だったからそういうことは良くあった
俺自身も変わっていたけど俺の両親も世間からはかなり変わった人たちだったということもあった
「まあな・・・・でも俺なんかから比べたらお前はもっと多いやろ」と言うと
「そうなんですよね僕も人の顔を覚えるのが苦手で・・・・」と応える・・・・・・
しかしながら兄ちゃんの場合は俺なんかとはその性質も事情も規模も桁違いのはずである・・・・・
なんせヤツは3千台のアタマを走っていたのだ・・・・・・
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俺たちがそのカラオケスナックに入店したときに奥のボックスに6人の先客が居た
そのうちの3人がお兄ちゃんのことを物凄い目で睨みつけてきたらしい
ノー天気の俺は全く気がつかなかった
兄ちゃんはさっぱり覚えていないが相手はしっかり覚えているのだろう
お兄ちゃんは薄ら笑いを浮かべながら静かに言う
「〆たヤツらの顔なんかイチイチ覚えちゃいませんからネ・・・・」
おいおいおい・・・・である・・・・
まあその先客たちはガンを飛ばすこともなく店から出て行ってくれたが
俺は内心ヒヤヒヤものであった・・・・・・
彼らが店から出て行ったあとお兄ちゃんがまた静かにつぶやいた
「3人までならいけたかな・・・・」・・・・・おいおいおいだ
俺はそういう世界とは無縁の人生を歩んできたのだ・・・・
この歳になってそういうトラブルに巻き込まれるのはゴメンである
まあしかしたまにそういう緊張することがあったとしても
ヤツとはそこそこ仲がいい・・・・・
あとはヤツの腹が空いているときには近づかないように気をつけるだけだ
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いっやーッ!ビックラポンだ!!!
朝起きたら雪がさんさんと降り積もっている・・・・・
おいおいおい・・・・20cmは越えてるじゃないか・・・・
2日前の日曜は19度もあったんだよ・・・・どうなってんの?
株は乱高下するわ、天気は不安定だわ・・・・・
とにかく俺が生きてるうちはなんとか平和でいてくれんもんかのお〜〜