去年のあいの土山フルマラソンのとき知り合いになった男性が居る
と言ってもレースの間に隣を走って居たその男性と一言二言言葉を交わしただけだ・・・・
鶴見辰吾によく似たそのダンディな男性は俺より走力があり10km地点辺りで俺より先に行ってしまった
俺はいつもの通りキロ7分ペースをひたすら守り亀のように我慢強く走った
すると28km地点辺りでテクテク歩いているその男性に追いついてしまった
俺が「もう少しだから頑張りましょう!」と声をかけるとその男性も気を取り直して走り始めた
今度は俺が先に走り出し俺の方が先にゴールした・・・・・
ゴール地点で待っていたらその男性もなんとか制限時間内にゴールして俺たちはお互いの健闘を祝して握手した
「いっやーッ!アナタのおかげでゴールすることが出来ました!」
とその男性は俺に言ってくれた・・・・それが去年の話だ・・・・
あいの土山フルマラソンはローカルな大会だといっても参加者人数は2千人を超えるそこそこの大会である
そんな大人数の中で去年会った人に今年も会えるなどいうことは確率的にほとんどゼロに近い
ところが今年もナント同じその人に会ってしまった・・・・
気がつけば隣を走っているではないか!
俺は思わず声をかけた・・・・・「去年もご一緒しましたよね!」
すると彼も俺のことを覚えてくれていたみたいで
「今年はリュックを担いでいないのですね・・・」と応えてくれた
そして去年と同じく彼は俺より先を走って行ってしまった・・・・・
そしてナント今年もまた去年と同じレース展開になり30km地点辺りで俺が追いついてしまった
今年は俺は最後のラストスパートで死力を尽くして走り抜き
ゴールした後しばらくの間ぶっ倒れていたので彼が時間内にゴール出来たかどうかは解らない
30km地点辺りであのペースだと5時間切りは厳しかったかも知れない
制限時間が5時間というフルマラソンは一般ランナーにとってはとても過酷だ
世の中の多くのランナーのフルマラソンのタイムが5時間前後に集中しているからだ
ちょっと調子が良ければ5時間を切れるけどちょっと調子が悪いと少しだけ5時間をオーバーしてしまう
そんなランナーがほとんどなのだ・・・・・
昨日も制限時間5時間の10秒前から非情にもタイムアウトのカウントダウンがアナウンスされていた
ゴールを目前にして走ろうと思っても足が動かないランナー達の怨嗟の声が聞こえてきそうだった
そこに行き着くまでの5時間の頑張りが水泡と帰してしまうのだ・・・
む・む・む・・・・むごい・・・・(TT)
俺は来年もこの大会にトライするのだろうか?
・・・・・・・・・・・・・・・・・今は考えないでおこう・・・・