いつもふざけた走り方をするヤツが居る・・・・・
そいつとは俺が初めてフルマラソンに挑戦した5年前の能登和倉万葉の里フルマラソンで初めて遭った
それからあの大会以来たくさんの大会でそいつを見かけることになった
そいつはいつも最後尾からスタートして前を行くランナーを次々に追い抜いていく
クルマの蛇行運転のようにランナーとランナーの隙間をジグザグに走ったり
時には路肩を走ったりもして周りのランナーを睥睨しながら走って居る
タイムを縮めたいのかというと決してそうではないみたいで
エイドで座ってゆっくり給食を食べてる姿を何度も目撃した・・・・
根が真面目な(意外だが本当だ)俺はこのふざけた走り方をする野郎が大嫌いだ
ところがこいつは俺より走力がちょっとだけ上みたいでいつもレースの中盤以降にその背中が見えなくなってしまう
そしてこいつもマラソン中毒みたいで色んな大会でしょっちゅう出くわすのだ
こないだの砺波ハーフでも見かけたが15km過ぎあたりで置いて行かれた
俺は忸怩たる思いで淡々と走るしかなかった・・・・・・
そのふざけた野郎を一昨日の福知山マラソンでもスタート前に見かけた
なんだかいつも「今日もお前なんかには負けないぜ」とでも言わんばかりに俺の視界に入ってくるのだ
俺は悔しい気持ちを抱きながらも自分のペースを守る走りをするしか方法が無い
一昨日の福知山マラソンはスタートの頃は薄日も差して少し暖かかったが
レースの途中には冷たい雨も降り出し、そうかと思えばまた陽が差したりと
天気が目まぐるしく変わった大会だった
俺はレースの途中でビニールのレインコートを着込んだりして時間をロスしたが
それでもなんとか5時間以内にゴールすることを目標にして愚直に足を前に出した
福知山マラソンはゴール手前1kmほどが緩やかな上りになっていて
そこまで41km近くを走ってヘロヘロになっているランナーにとっては意地悪なコースである
俺はこの分ならなんとか5時間を切れそうだなと思いながら走っていた
するとゴールの手前800m辺りでナントあのふざけた野郎が少し前を走って居るではないか
俺はビニールの雨合羽をカシャカシャ言わせながらヤツの背中を追い・・
なんとか追いついた!
するとヤツが振り向いた!・・・・目と目が合う・・・・追い抜く!
「くっそ〜〜!コイツだけには今日は勝つぞ!!」
俺は死にものぐるいで走り出した・・・・・・
緩やかな上り坂でスピードはほとんど出ない・・・・でも条件はヤツも同じだ
俺は一目散にとゴールを目指した・・・・・・
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ボッチとは24・5kmの折り返し地点から10分ほど前にすれ違っていた
だからボッチとは20分くらいの差がある
キロ7分でしか走れない俺とでは約3kmの差だ・・・・これはもう絶望的な差である
ところがあのふざけた野郎に負けまいと最後の力を振り絞って走って居たら
ゴールまで残り100mぐらいでボッチの背中が見えてきた・・・・おいおいおい
これはもうついでにボッチにも勝っておかなきゃイカンだろう
なんせ寒さに強いボッチには冬場の大会は全敗なのだ
俺は足も折れよとばかりに最後の最後の力を振り絞ってゴール板を駆け抜けた・・・・・・
記録は4時間48分39秒(ネットタイム)・・・・
タイム以上に体力を消耗した大会となった・・・・・・・・
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今朝は6時頃に目が覚めてしまったのでNのブログに目を通していたら何やら目出度い事が書いてある・・・・・
それにしても何だな・・・・・
こんな時でも自分の娘のことをご丁寧に(18期生)って書くか?!
唐変木にもほどがあるな・・・・・・
だから「ワタシには塾の先生はいたけどお父さんは居なかった!」
って厳しい言葉で斬り付けられるんや・・・・・
あの時は傲岸不遜のNも流石に半べそかいてたな・・・・アハハ
でもまあ、あの反抗期も今となっては懐かしい思い出やな・・・ニャハ