毎年のことながら能登和倉万葉の里マラソン大会は何があるかわからない・・・
春めいてきた暖かな日差しの元、午前10時にスタート
俺はボッチと同じE組だ
ボッチは足裏の筋肉を痛めていて完走目標のスロゥスタート
俺は連戦の疲れと前日の酒がしっかり残っていてボッチに続く・・・
最初の橋を渡る辺りでビニールのポンチョを脱ぎ捨てるランナーが続出する
俺は内心「アホやなあ〜あとで後悔しても知らんぞ〜〜」と独りごちる
この大会の天気は猫の目のようにクルクルと変わるのだ
俺は今までに何度も痛い目に遭ってきた・・・・・
俺もポンチョを脱いだけどしっかりリュックに仕舞って再び走り出した
10kmほど走ったところでやっと前日の酒も抜けはじめたので少しだけペースアップ
いつもフルマラソンを走る時は30kから35kの間が一番きつく感じる
ところが今回は20kあたりでもうへばってきてしまった
坂が多いし風も強い・・・・そして20kを過ぎた辺りからナント雨!
おいおいおい・・・・俺は再びポンチョを着込む・・・・
それからも突風は吹き荒れるわ横殴りの雨はたたきつけるわで散々の天気になった
そして30k過ぎにはナント!!アラレが降ってきた!!!!
おいおいおい!!!・・・アンビリーバボーだ・・・・
全くもってこの大会の天気といったら性悪な魔女のようである
35k地点あたりでこのままだと5時間半ぐらいはかかってしまうなと思いながらノロノロ走っていた
俺の横を走って居た若者に「酷い天気やなあ〜〜」と声をかけたら
「いやんなっちゃいますね〜〜」と返事をしてくれた・・・・・
そこからその若者と話をしながらゴールまで走ったら意外と辛くなかった
記録は5時間3分57秒・・・・・あの悪条件の中では御の字のタイムだ
ちなみにボッチは15kあたりで足裏の痛みが増して無念のリタイアとなった
やはりああいうときは人と会話するに限るのだ
ゴールしたあとその若者とがっちり握手して
「助かったわ!君のおかげでゴール出来た!」と声をかけると
「いっやーッ!こっちのほうこそ助かりました!」と言ってくれた
若者よ・・・・いつかまた会おう!