一昨年は爆弾低気圧で大会が中止、去年はカンカン照りの天気でリタイア者が続出
そして今年は冷たい雨が降りしきる悪条件の大会となった
あの加賀温泉郷マラソン大会は呪われている・・・・・・
スタート前の着替えをしているときに知り合ったサブ3・5のランナーが
「坂のきつさから言うと加賀のほうが和倉より僕はしんどいです」と言っていた
おいおいおい・・・・あの和倉の坂よりきついのか?!
和倉の坂が日本一きついと思っていた俺はビビりまくってしまった
去年は19km地点辺りでリタイアしているので坂のきつさはあまり記憶に無いのだ
この大会も坂の始まりにはプラカードが立てられていた
「ここから上り坂16/3」というような具合である
これは坂は全部で16あるけどこれは3番目の坂ですよという意味だ
ところが走って居るとさほどきつい坂が見当たらない
不思議に思っていると25kmを過ぎた辺りに「16/7」というプラカードを見つけた
おいおいおい・・・・もう半分以上走って居るのに坂はまだこれからが本番なのか?!
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ラソン大会では25kmを過ぎた辺りからだいたい同じ走力を持った人と併走することが多い
和倉の時も岐阜の若者と話しながら併走して一緒にゴールした
昨日も25km過ぎあたりで横を走る若者に声をかけた
若手の俳優の千葉雄大によく似た細身のハンサムな青年で歳は29歳
去年の金沢フルマラソンで5時間32秒だったので今日は5時間を切りたいと言う
和倉の時に一緒に走った若者は俺が「先にいってくれ」と言っても
「そんなこと言わずに一緒に走りましょう」と言ってずっと俺と併走したが昨日の若者は隙あらば先に行ってしまうようなタイプの若者だった
どちらのタイプも俺は好きである
まあフルマラソンを走ろうって気があるだけで俺は気にいってしまうんだが・・・・
その若者とは追いついては置いていかれまた追いついては置いていかれというようなことを繰り返して最後の坂にさしかかった
ゴール手前2km辺りでついにその若者に俺は追いついたのだ
俺はボッチのように優しい言葉を投げかけるようなことはしない
「うら〜ッ!!根性、見せてみんかい!!
こんなジジイに抜かれて悔しくないんか!!!!!」と怒鳴りつけてあおってやった(笑)
必死こいて噛みついて来るのを期待したがやはり今の若者は軟弱である
「お父さん、早いなあ〜〜・・・・」と小さく返すだけだ
俺は最後の坂も必死で歩かず走りきりなんとかゴールに飛び込んだ
その若者も俺より少しあとにゴールして、笑いながら握手をして健闘を讃え合った
ああいうのもマラソン大会の一つの醍醐味ではあるナ・・・・
その代償は大きいけどネ・・・・身体はボロボロだ
のんべんだらりと走っていればいいものをどうして俺はああいう展開に持って行ってしまうのだろう?
反省しないサルである・・・・・トホホ・・・・もうクタクタだ