高校時代からの友人Sはこんな身勝手な俺に何十年も付き合ってくれている
俺が逆の立場なら「お前なんかそばに近づくな!」と拒否するところだが
Sは辛抱強く俺の無理難題をのらりくらりとかわしてくれる
Sとは年に数回、同じマラソン大会に出場してレース後の打ち上げを楽しんでいる
数年前までは年に一回、鯖江つつじマラソンだけ俺に付き合ってくれていたが
ここ数年は俺の執拗な誘いに根負けして少しずつ参加する大会が増えていって
今では年に5回も6回も付き合ってくれるようになった・・・・
まあ元来Sは身体が丈夫に出来ていて走ることは嫌いではないのだ
打ち上げにバカっ話をしながらビールを飲むのは楽しいはずである
俺のほうとしては年間40回もマラソン大会に出ているのだから
お勧めの大会の情報は腐るほど持っている・・・・
おいしそうなニンジンを目の前にぶら下げてやればいいわけだ
ところが慎重なSはなかなかこのニンジンに食らいついてくれない
俺が今、Sを口説き落とそうとしているのは秋の富山マラソンである
あの大会は俺のフルマラソンの評価でもベスト3に入るいい大会だ
新湊大橋から見渡す景色は感動以外の何物でも無い
あの景色さえSに見せることが出来たなら翌年からは俺が誘わなくてもSは自らあの大会にエントリーするはずである
俺には自信がある
昨日、Sにラインでこの秋のマラソン大会のシュミレーションを送ってみた
9月・・・・マラソンに挑戦する会(21k)
10月・・・滑川ほたるいかラソン(ハーフ)
そして10月の最終週・・・・富山フルマラソン・・・・
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・・・・・・・・・・返事は来ない・・・・・・・・・・・・・