昨日は元嫁を彼女の会社まで送り届け家に戻るとポン友Kから携帯イン

11時過ぎになったら将棋を指しに行ってもいいかと言うので俺はもちろんウエルカムだ

11時過ぎになってヤツがやって来てダイニングテーブルの上で将棋を指し始める

ヤツは午前中、県立病院に行って右手の怪我の状態を診てもらいそろそろ仕事復帰しても構わないだろうと言われたと

包帯が外されて自由になった手をにぎにぎして見せてくれた

怪我した直後はドラエモンの手のようにぷっくり腫れていた手もかなり腫れが引いていた

クルマの運転や箸など日常生活もなんとかこなせるようになってきたらしい

ヤレヤレである・・・・・

1時過ぎになったら一緒にメシでも食いに行こうと話しながら将棋を指していると

12時半頃にKの携帯が鳴る・・・・売れっ子芸者のKは会社を休んでいてもひっきりなしにお得意先から連絡が入るのだ

ところが昨日その時かかってきた電話はお得意先でもどうやら超VIPのお客らしく

電話に出たKの背筋が急にピンと伸び「はい!はい!・・・・」と歯切れのいい返事をしている

その電話の主はある大会社の会長の秘書であった

つまりは専属の秘書が付くくらいの大会社の会長だということだ

その大会社の会長がKが怪我をして会社を休んでいると知って会長自らKの家に見舞いに行くと言い出したらしい

その会長はKのことが大好きで会社関係はもちろん会長個人でも年に600~700万の買い物をKからしてくれるという

Kは恐縮してしきりに辞退を申し入れたがどうしても1時過ぎにはKの家にやってくる事になってしまった

「こりゃ、アカン!!・・・・これ(指し掛けの将棋)はこのままにしておいてくれ・・・

(自分の家の)近くに居てよかったあああ・・・」

と言いながらKは慌てて帰って行った・・・・・

それから1時半頃にKから連絡があって一緒に昼ご飯を食べに行こうということになってKの家まで俺が迎えに行った

Kの家に着いてインターフォンを押すとヤツがニコニコして出てきた

その右手にはしっかり包帯が巻かれている・・・・・

・・・・・・・・・おいおいおい・・・・・お前なあ・・・・