「退屈やのおおお~~~なんか、おもろいことないかのおおお~~~~

せや!シュウちゃん、嬲り(なぶり)に行こッ!!!」

俺たちは退屈するとシュウちゃんをなぶりに行くのが常だった

シュウちゃんさえ居れば何か面白いことが起きる予感がした・・・・

今から思えばシュウちゃんが京産大に入ったのは神の差配に違いない

もし仮に間違って関大に来て居たら毎日毎晩俺たちになぶられて壊れていたかも知れない

今の俺はとても恵まれた環境で暮らしている

このコロナ禍の中でもお金には困っていないし家族に病気を抱えている人間も居ない

それでも退屈なものは退屈である

三重のNのところまで高速を飛ばし夜は居酒屋で一杯やり、翌日は奈良のセンセに逢いに行きランチを一緒に食べその足で豊岡のシュウちゃんとこまで行って夜にヤツと酒を酌み交わす

究極の不要不急の県をまたいでの移動である・・・・・

それでも医者から余命数か月と告げられたなら毎週のように俺は高速に乗るだろう

はてさて・・・・俺の自由の翼はいつになったら元通りになるのだろう?・・・