午前7時・・・・・よく寝た

今日はいよいよ退院だ

もう四日も風呂に浸かっていない

こんなことは何年、何十年ぶりだろう

今日はリライムに行ってからカイロを受けるつもりだ

心臓に埋め込んだステントはちょっとは身体に馴染んだのだろうか

調子に乗らないように!と、自戒する

 

 

午前中には左手の点滴の管を抜いて貰った

右手の添え木も取り外して貰った

カテーテル手術は右手首から動脈に管を入れてするものだから手術の後は圧迫止血のため骨折した時のように添え木をして手首をぐるぐる巻にする

これがなかなか面倒でとても不便だった

やっと両手が自由に使えるようになって、とたんに元気になった

これで無罪放免!

となるところだが、そうは問屋が卸さないみたいで、不整脈がちょっと出た

まあ、仕方ない

様子を見ながらそろそろっと動き始めるとしよう

午前1時・・・・今夜は眠れない

ただでさえ眠れないのに

点滴の管やら心電図の管やらに繫がれたままでは眠れるはずがない

おまけに点滴の影響か、1時間に一回ぐらいの割合で尿意をもよおす

その度に点滴袋をぶら下げたままトイレまで大移動だ。

家から持って来た小説も読んじゃったし、何もすることがない。

参ったね・・・・・・

 

午前5時・・・・久しぶりに良く寝た

自分のベッドより病院のベッドのほうが良く眠れるというのも困った話しだ

昨日、病院から充てがわれた病室は第3希望で一応個室だがトイレはあるがシャワーも風呂も無い

まあ、こんなところで運を使っても仕方ない

手術が無事に済んだら風呂ぐらいいくらでも入ることができる

さて、手術は午後だ

まな板の上の鯉だね

 

今夜も眠れない・・・・・もうすぐ午前2時だ・・・・・

さっき・・・23時頃に高校時代の友人ツジモリ君からラインが来た

彼とは2年・3年が同じクラスでとても仲が良くていつもつるんでいた

何が可笑しかったのか良くわからないが二人でいつもケラケラと笑っていた記憶がある

彼はお寺の息子で東本願寺に就職して人生のほとんどを単身赴任で過ごした

定年になる1年前に福井の別院に館長として赴任してきた

俺はそのことを別院の会報で知り、俺に連絡を寄越さないことに腹を立て

「昔の友人とは関わり合うな!というのが仏の道の教えか?!」というメールをやつに送った

ヤツは慌てて電話をかけてきて「トネく~~ん、僕も何かと忙しいんだよおおお」と詫びてきた

おめえなあ!会社では館長やってふんぞりかえっているかも知れんが、俺にとってはただのダチやからな!!と心の中で罵ったが、まあダチだから何のわだかまりもない

高校時代から頑丈な体つきをしていたヤツだが今では同世代の御多分に漏れず、高血糖・高血圧・高脂血症3冠王で杖をつかなければ歩けないような状態だ

そんなヤツが「具合はどうや?」とラインしてきた

俺が「明日入院・明後日手術・明明後日退院」と返したら

ナント!ヤツも同じ日程で同じ県立病院で手術を受けるという

まあ、ヤツの場合は脊柱管だというから俺よりはちょっと難しい手術みたいだ

人生ってえのはちゃんとどこかで縁のあるヤツとは交わるようになっているんだな

あざなえる縄のごとしか・・・・・・