「ボロボロになったサンダルでも捨てるには勇気が要る。だって裸足で歩くと痛いもの」
これは先日お亡くなりになった瀬戸内寂聴さんが若かりし頃にしたためたエッセイの言葉だ
甲斐性無しの男をサンダルに例えて書き表していた
俺はこの文章を読んだときに彼女の書いた本は一生読まないでおこうと決めた記憶がある
どうしてだか分からないが肌感覚として俺には合わないと思った・・・・
昨日の朝、元嫁が裏庭で使っているサンダルを見て「あれは前の会社に居た頃からずっと使っているのよ」と言う
「物持ちがいいんやな・・・・」と俺がつぶやくと
「なんでもかんでもなかなかすてられなくてネ・・・」と遠くを見る目で俺に聞こえるように言う
うむむ・・・・その性格の恩恵を受けている俺は何も言えない・・・・