毎年、暮れは年越し蕎麦を売る・・・・・
注文をとってお客ごとに仕分けをしておいて
客が来れば直ぐに客のクルマに積み込めるようにしておく
この仕分けをするために早く起きなければならない
ところが今年はメーカーが前日に持って来てくれたので
前日の昼のうちに仕分けをすることができて朝は慌てずにスムーズに
客への積み込みをすることができた・・・・・
市場自体はとても年末とは思えない寂しい活気・・・・
売り上げは10年前の平日並み・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・ゆっくり死んでいる・・・・
アキラは今日も来なかった・・・・カスめ!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
と、いささか腹を立てていたら珍しくヤツからメールが届く
今日も会社から連絡があって出社したという
ホンマかいな?・・・・だ・・・・・
////////////////////////////////////////////////////
今朝、市場でお客のHさんからアキラの結婚祝いをいただいた
「知らなかったで、ゴメンの・・・・」と言われる・・・・・
昔、俺の猛母がHさんの息子さんが結婚したときにお祝いをあげたので
お返しをしてくれたという訳だ・・・・・・・
といっても向こうはお客だしお返しなどする必要は全くないのだけど
Hさんはとても義理堅い人なのだ・・・・・
それにしてもアキラにとっては見ず知らずの人だし
結婚してから半年もたってから祝いをもらっても当惑してしまうだろう
だいたいにして暮れの忙しい時に店の手伝いもしないヤツに
ホイホイと棚からぼた餅的な金を渡す気にはなれない
いっそ俺の懐に入れてしまおうかとも思ったがそれも万引きみたいで気がひける
そこで、この金は俺が猛母にお年玉として渡すことにした
もともと猛母から出た金だし、俺の株も上がる・・・・一石二鳥だ
目出度し目出度しである・・・・・・・