やーッ!しんどかったなああ〜〜!・・・・寛平ナイトラン
しんどかったけどしんどかった分だけ感動した・・・そういう大会なんだ
ゴールする時にみんなが笑顔になる、誰もが心から万歳をするいい大会だ
とりあえず俺も完走出来た・・・・タイムは3時間35分4?秒
去年が確か4時間ちょっとだったはずだから大幅に記録更新となった
4時間切りを目指していたというボッチも3時間55分ぐらいでゴール
最後まで出場を渋っていたSも4時間18分くらいでゴールした
走り終わった後は宿に帰って風呂に浸かり部屋で酒盛りだ
レースが終わったという開放感と高揚感で話は盛り上がり午前1時近くまで飲み続けた
それにしてもSのスタミナは凄い・・・無尽蔵だ
ヤツは前日に地域の秋祭りに参加して生ビールを10杯以上飲んだと言う
そして土曜には俺たちに付き合って寛平ナイトランを走りきり
それから日曜にはナント!稲刈りの農作業!!!をこなしたのだ!
全くもってアンビリーバーボーだ・・・・ターミネーターか?!お前は!
たぶんヤツは地球最後の日まで生き残るタイプだな・・・・
昨日の夜にSからラインが入って来て来年の地域の秋祭りは土曜日開催になったから寛平ナイトランには付き合えないと知らせてきた
まあいい・・・・・しばらくは泳がせておこう・・・・・
ランナーという種類の生き物はゴールをした瞬間からレース中のしんどかった記憶がどんどん抜け落ちて行ってしまうのだ
そしてそのしんどかった記憶のかわりにどういうわけか楽しかった記憶が増幅していくのだ
もうこれ以上は走れないと思った瞬間に暗闇から聞こえた沿道に座り込んで
応援してくれているばあさんのかぼそい「頑張れ〜〜〜」の声・・・
そんな小さな小さな感動が重なりあって自分の記憶がふくれあがり
なんやしらん、やっぱり楽しかったなああ〜〜〜という記憶しか残らないのだ
そして本人は否定するだろうがSは間違いなくランナーという種類の生き物なのだ
だから俺は待つだけでいいのだ・・・・・Sの記憶が楽しかった思い出だけで満たされることを・・・
地域の秋祭りはSが居なくても淡々と行われる・・・・そういうものだ
Sが感動出来るイベントはさて1年にいったい何回あるのだろう?
今はまだ天秤の針は秋祭りを指しているかもしれない
でもこれから毎日少しずつ少しずつ楽しかった思い出が否応なく増えて行き
いつかは天秤はナイトランの方が重くなるに違いない・・・・・
うふふ・・・・・