午前4時・・・・・やはり身体が沸いて目が覚める・・・・・
いつものことだ・・・・今日はカイロを受けてこよう
そうしたら2~3日は死んだように寝ることになる・・・・・
この大会にしては例年より気温が高く、天気は曇り
でもレース中にくるくると猫の目のように天候が急変するのがこの大会の特徴だ
万全の用意をしてレース用のリュックを担ぎボッチと共にスタート地点に並んだ
俺はここのところの体重増加を止めることが出来ずに目標タイムは五時間半
ボッチには「やっちゃんはいつもそんなことを言って俺を騙すんや」と言われる
そういうボッチの目標タイムは四時間半だ・・・・
俺の目標は満足する走りをすることで、決してボッチに勝つことでは無い
ところがレース展開は俺が目標より少し早めにゴールすることになり
ボッチは目標より遅れてゴールすることになり結局いい勝負になってしまった
スタートしてからしばらくはボッチは俺よりかなり前を走って居たが
折り返しの9k地点辺りで対向するボッチに声をかける
目測でその差8分・・・・・だいたい1kmぐらいか・・・・・
ボッチは何やら苦しそうな表情をしていた・・・・俺はこれならおいつくかも知れないと思う
そうは言っても俺は俺の走りをするだけでスピードを上げることも下げることも出来はしない
淡々と足を前に出して走り続けるだけである・・・・
スタートしてから1時間ぐらいは暑くて汗が滝のように落ちたが
レース中盤になってからは海からの風が冷たく感じられるようになる・・・・
去年はレース中にナント!アラレが降ったりしたのだ・・・・
この気温の変化にたいていのランナーは体力を奪われてしまう
俺は今回はマラソン用の首巻きをして走り出し前半はすぐに脱いだが後半寒くなって来たときに再び出してそれを首に巻いて走った
これだけでかなり寒さはしのげた
雨と寒さにたいしてビニールのポンチョも持ってはいたがリュックから出すのが面倒くさくて出さずに最後まで走った
俺がボチボチ走って居ると30k地点付近で大失速したボッチに遭う
ヤツは疲れ切った顔をしていて先に行ってくれと言う
俺はこの調子だとボッチは今日は6時間ぐらいかかるなと思いながら先を急いだ
ところが後で分かったことだがボッチはここから驚異のねばりをみせてペースアップしたらしい
俺は5時間8分30秒ぐらいでなんとかゴールにたどり着いた
レース中ずっと足が攣りそうだったのでボッチがゴールするまでの間ゆっくりストレッチすればいいやと思っていたら
なんとボッチは俺の直ぐ後でゴールに飛び込んできた!
俺と同じ5時間8分台だ・・・・・・おいおいおい・・・・ヘタしたら抜かれてたんじゃね?
まあ、いつものことだがレース中はあんなに苦しくてなんでこんなことしてんだろ?
と思いながら走っているのにゴールしたとたんにそんな考えが砂の城みたいに風で吹き飛ばされていってしまう
ボッチと俺はレース中に悪化した花粉症の影響で二人して大きなクシャミをしながらお祭り広場までトボトボ歩いた