学生時代にNの友達のフクダというヤツと知り合いになった

フクダはNとは高校の同級生で大阪市大か府大かに現役合格した頭だけは優秀なヤツだったがどうにも性格の方はひねくれていて後に親からは勘当される

それから何十年かしてその時は公安に追われているみたいな話が風のうわさで流れてきたりした

そやつが学生時代に下宿から最寄りの駅まで2時間はかかるんやとぼやいていたことがある

実際は全くの嘘でたらめで本当は10分足らずの距離しかない

じゃあどうして2時間もかかるのかと言うとこやつは暑いのが大の苦手で家を出たらまず目の前のクーラーの効いた喫茶店に入り身体を冷やす

そしてまた次の喫茶店へとを繰り返し最寄り駅までに毎朝3~4軒の喫茶店を梯子しなければたどり着けないという寸法だ

全くふざけた話だ!・・・・と、その当時は呆れていた・・・

ところがあれから47年の時が過ぎ、連日の猛暑に直面するとヤツのことが笑えなくなってきている

昨日も何をするにもまずはクーラーの効いた部屋で身体を冷やしてからでないと作業が出来ない

ウルトラマンの胸のタイマーみたいに3分というわけではないが30分もすると汗が流れ落ちてしまう

30分作業をしてクーラーの部屋へ、また30分作業をしてクーラーの部屋への繰り返しだ

住みにくい地球になったものである・・・・・