病人の介護というのは気分が暗くなる・・・・・・・
俺の猛母なんかは病人といってもまだまだマシなほうだとは思うが
それでも食事をしていても共通の話題もないしもちろんギャグもない
二人して黙々と食事をするという図になる・・・・・・
ここんとこそんな毎日が続いていてむしゃくしゃしていたので
体調的にはイマイチだったが猛母の付き添いをアキラに任せて
土曜の夜はポン友ヒデと片町に繰り出してみた・・・・・
ヤキトリ屋で一杯ひっかけた後、お決まりのようにフィリピーナの居る店へ・・・・・
ママは10年以上付き合いのあるLだ・・・・・
俺とヒデが店に入っていくと大勢の女の子の嬌声に迎えられる・・・・
そしてLが俺にそっと耳打ち「Iちゃん、来てるよ・・・・」
ん?・・・ん?・・・・・なんじゃそりゃ?!
実はIちゃんもLも10年ほど前に俺は少しだけ付き合ったことがあるのだ。
でもIちゃんも今は店を任せられて(雇われママ)になっているはずである
どうしてLの店に居るのだ?
不思議に思っていると、不況の昨今、近頃は3〜4ヶ月に一回ぐらいは
お互いの店に来てお客を自分の店に引っ張って行くそうである・・・・・
とはいうものの俺がヒデと飲むのは年に2回ぐらいのものだ・・・・
偶然にもほどがある・・・・・・・・
ヒデはニヤニヤ笑いながらつぶやいた・・・・・
「ヤスと居るとおもしろいことが起きるねえ〜〜〜〜〜」
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Nはさ〜「4期生のおかげで塾を続けて行く気になった・・・」
とか格好のいいこと言ってるけどさ
あんなのは後付もいいとこなんだよ・・・・・・・
まッ俺達のマージャンはいつでも何でもアリ(食いタン、後付、ウソツキ・・・)
がルールだから構わないって言えば構わないんだけどネ・・・・・・
Nは簡単なことを小難しく言いまわす天才だからネ・・・・・・
ヤツの特技は人を煙に巻くってことなんだ・・・・・・
黒いカラスは本当は白いカラスなんだって相手に信じ込ませる話術がないと
営業はやっていけまへんで〜なんてよく言ってたっけ・・・・・
俺がヤツの小ざかしい点をなじると
「ハハハハ・・・・・これからボクのことを『昭和のソフィスト』と
呼んでくれたまえ・・・・」なんぞとほざいていたものだ・・・・
だからなんちゅうかなあ・・・・・4期生ってえのはきっとウマが合う学年だったんだろうな
ウマが合うてえのは、結局、卒業してからも一緒に遊んでくれそうな学年だった訳よ・・・・・
だいたいにして、アイツの理想は浪人から大学にかけての生活だからネ
あんな風な生活を本当はいつもいつもしていたいの・・・・・・
友達の下宿を渡り歩いて・・・・・たまに自分の下宿に戻ると
また友達がわんさか押しかけてきて・・・・・毎日、お祭り騒ぎで・・・・
んでッ・・・・・・4期生の連中は結構ユニークなのが揃ってたワケよ
Nは嬉しかったんだろーなあ〜・・・・・・
これでまた昔みたいな生活ができる・・・・・大学生の下宿を渡り歩き
塾は学生バイトに任せて、たまに帰ればなんとかなるやろ・・・・・と・・・
あはははは・・・・・甘かったわな・・・・・・・
結婚すれば子供はできるし、家を建てればローンに追われる・・・・・
そうそう遊びまわっているわけにはいきまへん・・・・・
そらあ歯軋りも酷くなりますわ・・・・・ふぉッふぉッふぉッ