俺の学生生活を彩ったのもN、センセ、シュウちゃん、俺の4人だ・・・
あれから40年以上経っていろいろと当時は気づかなかったことに気づくことがある
まず第一に俺たちはスピードという点でとりあえず歩調は合っていたのだということ
きっと4人みんなせっかちなのだ
あのころ「のんびりしてるなあ~」と思っていたシュウちゃんでさえ本当はとんでもなくせっかちな性格なのだ
ただ俺があまりにもせっかちなのでシュウちゃんのせっかちさが気にならなかっただけである
何年か前にシュウちゃんの家に泊まらせて貰った時
夕飯で焼き肉をご馳走になることになりホットプレートを温め始めたら鉄板が熱くなる前にシュウちゃんが肉を並べ始めてびっくりしたことがある
おいおいおい!・・・・シュウちゃん!どんだけせっかちなんや!と俺は叫んだ
数年前にNの娘さん達が「私たちの父は怒りに対する沸点がとても低いのです」と言った時も
え?!Nって怒るの?!というのが俺の正直な感想だったが
これも俺のほうがあまりにも怒りっぽいのでNの怒りが気にならなかっただけのようである
喜怒哀楽という言葉に俺たちを置き換えてみたら
生きてるのが嬉しくて仕方ないというNが「喜」
どうしてだかわからないけど怒ってばかりいる俺が「怒」
俺たちのいたずらに力なく哀愁を漂わせて笑うシュウちゃんが「哀」
本心かどうかは疑わしいがとりあえず周りのみんなを楽しませようとするセンセが「楽」
こんな仲間でなんとか今までやってきた・・・・・
日本人の、いや人類の平均寿命を考えてもどうあっても俺たちに残された時間はそれほど多くは無い
多くは語れないが
シュウちゃんのちょっとした危機の手助けにわずかながらでもなれればいいなと思っている