「あの時の・・・・センセの3巡目の8筒がなあ~~・・・・・
もう1巡遅ぅ切ってくれたらなあ~~~#$%&(&%$#・・・・・・」
そんなNのうめき声ともとれるような繰り言を聞きながら俺は幾度となく眠りに落ちて行った・・・・
俺たちはいつもマージャンが終わるとコタツに足を突っ込んで折り重なるように眠りの体制に入り
そこからたった今まで繰り広げられた闘牌の反省会が開かれるのが常だった・・・
鈴木のセンセは過去は振り返らない!とでもいうようにいの一番に寝息をたてる
俺はいつまでもNの声を聴いていた・・・
Nの声はまるで子守唄のように狭い6畳の部屋に低く静かに響き渡った・・・
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あれからもう43年の月日が経つ・・・・・
・・・・・・・・・・・今夜はWEB会・・・・・・・
俺はNの声を子守唄代わりに寝入ってしまおうと思ったが目論見は外れて
また目が覚めてしまった・・・・外は雪が降り続いている・・・・