今朝から市場の信用金庫の集金に来る兄ちゃんが替わった・・・・
ニコニコした笑顔がとても可愛い兄ちゃんだ・・・・・
早速、俺の身辺調査が始まる
「兄ちゃん、歳なんぼや?」
「24歳です・・・・・」
「ほへ〜!ほんならうちの三男坊よりまだ下か・・・・
大学はどこ行った?」
「金沢の大学です・・・・・」
「(の)は入るんか、入らんのか?」
「入りません」「ほへ〜!金大け?凄いやないか・・・・」
「兄ちゃん、ほんなら高校はどこや?」
「F高です・・・・・」
「え?ほんなら俺の後輩か・・・・・・
F高から金大行って、信用金庫か・・・・・・厳しいのおお」
就職難とは聞いてはいたがここまで厳しいとは思わなかった
これではうちのボンクラ長男が就職できないのも無理はない・・・・
ニコニコと愛想笑いを浮かべる信用金庫の兄ちゃんに
俺は言い放つ
「まッ あせらず、頑張れ!目指せ、頭取や!なッ!!」
はにかむような笑顔を見せて信用金庫の兄ちゃんは重そうな集金カバンを小脇にかかえると
鼻の頭にびっしょり汗をかきながら駆けて行った・・・・・
頑張れ、働く青少年!おじさんは君を応援するぞ!