近頃、俺は昔に比べて少しだけ外交的になっている・・・・・
今までは見ず知らずの人とコミニュケーションをとるのは苦手だったが
思い切ってこっちから声をかけると意外と話しが弾むことに気がついた
京都マラソンでは走っている最中に「拓海の親父」さんに声をかけたし
各務原ラソンではレース後のスーパー銭湯でランナーらしき二人の若者に声をかけた
そして今回は30km過ぎ辺りで自分と同じようなペースで走っているランナーに声をかけてみた
「なかなかいいペースで走ってますね・・・・・・」
俺はキロ7分を目標として走っていたけどその二人のランナーは
丁度俺のペースと同じようなペースを維持して走っていたのだ
「ええ・・・6分50秒を目標にしています・・」との答え
そこからぼつりぼつり会話をしながら並走した・・・・
20代と40代とおぼしきそのランナーたちは富山からの参加で
20代の彼は初マラソン、40代の彼は2回目ということだった
3人並んで走っていたが残り7kmあたりで若者がペースを上げだした
もう一人の40代のランナーもついて行く
俺はペースを上げるわけにもいかず置いてきぼりを食ったが淡々と走った
それからしばらくして残り3kmあたりで40代のランナーと再び並んだ
40代のランナーはしばらくは20代の若者についてペースを上げてみたが
途中でついていけなくなったみたいだ・・・・
「いやーッ流石ですね〜ちゃんとペースを守っていらっしゃる」
と俺を持ち上げるが実際はそんな悠長なことではなくそれ以上早く走れないだけだ
それからは彼と二人で話しながらゴールまでたどり着いた
ゴールした後、彼が俺に握手を求めてきた
「いやーッ!アナタのおかげで5時間を切ることが出来ました!
本当にありがとうございました!・・・・・」
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俺にとっては今までで一番気分のいい大会となった・・・・・