昨日の富山マラソンは秋晴れの元というわけにはいかなかったがなんとか土砂降りの雨だけは免れた
俺は高校時代のポン友Sとボッチと三人で参加・・・・Sはナントこれが初フルマラソン
同じスタートエリアから走り始めたがすぐにボッチとSの背中が見えなくなる
第一回目から連続して出場している俺はこの大会の楽しみ方を知っているのだ
スタートして1kを過ぎた辺りから幼稚園生が沿道に並んでハイタッチをしてくれる
小さな小さな紅葉のような手にちょこんとハイタッチをする・・・その数、百人以上・・・これが楽しいのだ
そんなことをしていたらSとボッチにはかなりの差をつけられてしまった・・・・
まあまだ先は長い・・・・そのうち追いつくだろう・・・・俺はトイレ休憩まで入れてしまった
それでも20k過ぎでSをとらえ抜き去る・・・Sは肩で息をしてかなり辛そうだった
このままスピードを上げていけば40k地点辺りでボッチに追いつけるんじゃ無かろうかと思っていたけど
走っても走ってもボッチの姿を捕らえることが出来ない・・・・・
今日はついにボッチに追いつけなかったと思いながらゴールする
するとどういうわけか俺の後からボッチがゴール??????
後で分かったことだがどうやら俺は40k地点辺りでボッチを追い抜いていたらしい・・・・
なんじゃ?そりゃ?!・・・・・
まるで空振り三振したあとキャッチャーがボールを後逸して振り逃げで一塁に駆け込んだら三塁ランナーがホームに戻ってサヨナラ勝ちしてしまったような呆気なさである
どうせなら「さあ!ボッチの背中が見えてきた!ここからまた一段ギアを上げるか!最後の追い上げは届くのか!!」というような古舘伊知郎の実況が頭の中に聞こえてくるようなレースをしたかった・・・・
なんだかしらないが・・・・トホホである・・・・・・
ボッチはかなり頑張ったらしくゴールしてから急に体調が悪くなり荷物置き場まで一緒に行ったがその場所でへたり込んでしまった
Sは俺たちよりは遅れたがそれでも5時間40分ぐらいでなんとか戻って来た・・・・立派な物である
俺もボッチも初フルの時は6時間を超えている
Sも荷物置き場でへたり込み「もう!絶対フルは走らん!!」と大声で宣言していた・・・・
俺とボッチは薄ら笑いを浮かべ「はいはいはい・・・・・」ととりあわない
何故なら俺もボッチも初めてフルマラソンを走った後は同じセリフを吐いているのだ
そして俺もボッチもSが俺たちと同じ変態だということを充分知っている・・・・・うふふ