昨日アントニオ猪木が死んだ・・・・
昭和31年生まれの俺にとってヒーローは力道山でありジャイアント馬場だった
小学生の頃はテレビにかじりついて声援を送ったものである
そんな俺たちも小学校を卒業するあたりからプロレスのからくりに気づき始めて
中学校・高校ではプロレスから遠ざかるようになっていた
だから俺が大学に入学した年に実現した猪木VSアリ戦もたいして興味は無かった
貧乏学生ばかり入居している学生寮の中で唯一テレビを持っている学生の部屋に鈴なりになってテレビを見ている学生たちを俺は醒めた目で見ていた
そんな俺に根気よく舐めるようにプロレスの魅力を語ってくれたのがNである
最初は全く興味がなかったがそのうち門前の小僧よろしくプロレスの知識が豊富になってしまった
だから俺のプロレス観は人とはちょっと違っていた
初代タイガーマスクがローリングソバットをダイナマイト・キッドに見舞って観客が熱狂している時も
俺はレフェリーのミスター高橋が「おいおい!ちょっとやりすぎやろ!!」
と咎めるような視線でタイガーを睨みつけることに注目していた
まあ決してプロレスにのめりこんでいた訳ではないが
「あんなの所詮八百長でしょ・・・」と切り捨てる人間たちよりは豊かな人生になったと思っている
猪木は決して好きなタイプではないが彼の言葉は今でも俺の中に息づいている
「元気があれば何でも出来る!!」・・・・・けだし名言だ・・・・