大きなマラソン大会になるとそれぞれの目標タイムに合わせてペースランナーというものが走っている

今回の奈良大会ではそのペースランナーは見かけなかったがその代わりに「フィニッシュサポートランナー」というゼッケンを付けた人たちが走っていた

「私たちに付いてきたら制限時間内にゴール出来ますよ~~」という意味らしい

という事は裏を返せばこの人たちに付いていくことが出来ないと制限時間内にはゴール出来ないという事だ

俺は哀しいことにこの「フィニッシュサポートランナー」達に19k地点あたりで追い抜かれてしまった

正直言って、心が折れた・・・・

それでも気を取り直して、とにかく関門で止められるまで頑張ってみようと足を前に出し続けた

第7関門は閉鎖の1分前に切り抜けた

第8関門は閉鎖の3分前に切り抜けた

第9関門は閉鎖の5分前に切り抜けた

そして俺は「フィニッシュサポートランナー」を追い抜くことが出来た

我ながら驚異の粘り腰である・・・・・・

ハーフ地点で3時間を5分オーバーしていたが6時間を切ってフィニッシュすることが出来た

これはフルマラソンを経験したことがある人間にしか解らないことだと思うがハーフまでのタイムを単純に倍にしたらフルのゴールタイムになるかというとそんなものじゃないのだ

ましてや後半に盛り返すという事は本当に稀なことなのだ

ところが昨日の俺はその稀なことをやってのけてしまったのである

ゴールの手前500mぐらいでマラソン選手の有森裕子氏が「行けるよ!行ける!ゴールできるよ!!」と激励の言葉をかけてくれた

そしてついに制限時間内に歓喜のゴール!!

有森裕子氏の言葉を借りれば「私は私を褒めてやりたい」だ

これだからマラソンは辞められない・・・・・・