健康のためにマラソンを・・・なんていうのは大きな間違いだ
5kや10kならともかくフルマラソンは命を削る行為だと俺は思っている
ではどうしてそんな過酷な行為に人間はのめりこんでいくのだろう?
それは脳内モルヒネによる恍惚感に犯されてしまうからなのではなかろうか
痛い・辛い・苦しいのその向こう岸にお花畑が見え始めると人間は現実を忘れてしまうものらしい
25k過ぎあたりで身体が急に軽くなり
「あれ?俺ってこのままだと明日の朝まで走っていられるかも?」と思う瞬間がある
でもそれは当然全くの幻覚で現実はとても残酷だ
すぐに今度は急に身体が重くなり鉄の鎧を着せられているような感じになり
ついには走れなくなってトボトボと歩き出す・・・・
ゆっくりでいいから走ろうと思うのだが身体は言う事を聞いてくれない
こうなるともうダメだ・・・・・
あとはトボトボとゴールまで歩くしかない
それでもゴールまでたどり着ければめっけものである
あえなく関門で制止させられてしまう場合もある
そうなるとその場所までの努力も汗も体力の消耗もすべてが水の泡となる
マラソンは残酷なスポーツなのだ