そぼ降る雨の中をトボトボと俺は走った・・・・・
今までならとうの昔にゴールしている時間だ
それでも今の俺にはとてもそんな体力は残っていなかった
惨めだった・・・・でも、止めたくはなかった・・・・・今日は最後まで走ると決めていた
走ると決めたから走る!・・・・どうだ?・・・恰好いいだろう?・・・・北方健三みたいだろう?
そんなセリフで自分を鼓舞しながら走った・・・・・
今までも自分の想定した走りが出来なかった大会はいくつもある
それでもそんな大会に出くわした時は必ず再びその大会に挑戦して納得のいく成績を残してきた
能登和倉万葉の里マラソン大会、湘南国際マラソン大会、木曽三川マラソン大会
いずれも辛酸をなめた翌年にリベンジを果たしている
ところが今回は1年を待たずして6月に同じ大会が開催されることが分かった
倒されたままでいいのか?・・・俺・・・・
輪島功一・モハメド・アリ・・・・・復活の奇跡が大好きだった俺・・・・いいのか?
うむむ・・・・・うむむ・・・