俺だって64年も生きているけど知らないことがいっぱいある

あるジャンルを知っている人間からすればそのジャンルを知らない人間の言うことは突拍子も無いことのように聞こえる事がある

昔、サウナの中で大野の爺さんにマラソン大会のことを話していたら

「金、払おてまで走るんけ?!」と驚かれ、さらに「弁当ぐらいは出るんやろな!」と言われて俺は唖然としたことがある

からしたらビックラポンの発想だがマラソン大会を知らない人間からしたらきっとそんなものなのだろう

そういう俺も知らないことといえばこのブログでもたまに出てくる親戚の元ヤンの兄ちゃんのことである

俺だって胸を張って品行方正だったとは言わないがやはり暴走族のことともなるとほとんど知識が無い

元ヤンの兄ちゃんはほとんど自分の過去を語らないが端々にその片鱗が見えてしまう

ところがこっちはずぶの素人なのでその凄さがイマイチ、ピンと伝わってこないのだ

さっきの大野の爺さんみたいなものなのだ

ずいぶん前に「いったい何台ぐらいで走っていたんや?」と聞いたことがある

元ヤンの兄ちゃんは静かに

「いっやーッ!たいしたことないっすよ!3000台ぐらいっすかね~」とこともなげに答えた

ずぶの素人の俺にはその数のインパクトが今ひとつ伝わってこない

「そっかあああ!ほんでお前はそのアタマ走ってたの?」と聞くと

「ええ!まあ!そうっすね~・・・・」と答える

それでも俺は分からない・・・・ふ~~ん、そっかあ~ぐらいである

ところがこないだの日曜にテレビでバラエティ番組を観ていたら

今は落語の真打ちに昇進したけど15年前は暴走族の総長をやっていたという落語家が出演していて

司会のダウンタウンの松本が「何台ぐらいで走っていたんや?」と聞いたら

「300台ぐらいっすかね~」とその落語家が答え

松本は「えええ!!!そりゃ凄いな!!」と驚いていた・・・・

俺は親戚の元ヤンの兄ちゃんを思い出し「ヤツは3000台って言ってたなあ・・」と苦笑い・・・

いやはや・・・・知らないということは本当に恐ろしいことである

ヤツは今でも俺のことは「兄さん、兄さん」と立ててくれてはいるが本来は野獣なのである

油断してはならない・・・・・^^:)